Hystory
大輪寺の由来
大輪寺は室町時代にあたる貞和2年(1346)に開創されました。
永正6年(1509)に臨済宗から曹洞宗に改め鎌倉期から、
慶長3年(1598)の上杉景勝会津移封により離れるまで当地を治めた中条氏の菩提寺となりました。
天保8年(1838)の火災により古記録等を紛失。
明治元年(1868)戊辰の戦火により本堂・庫裏が消失。
現住職の市村新五は31代目です。
こちらの寺紋は大輪寺開基の足利家の家紋(二つ引両)です。
寺紋のひとつは、大輪寺と縁の深い中条家の家紋で、
野草の一種である片喰(かたばみ)を表しています。
令和元年7月
胎内市有形文化財指定を受けました
境内の本堂・庫裡・経蔵・土蔵・山門・総門の六ケ所が新潟県胎内市の有形文化財指定を受けました。
各建造物の歴史や見どころをご紹介しております。
Six places in the temple grounds
It has been designated as an a tangible cultural property of Tainai City, Niigata Prefecture.
Here you can see the history and origin of each building. We are introducing you.
大法輪
大輪寺の位牌堂の裏には、
輪宝と呼ばれる車輪の形をした仏教徒のシンボル
「大法輪」が取り付けられています。
大輪寺という寺の名称も
この大法輪から由来したものです。
お釈迦様の教えが衆生の間を回転して
人々の迷いや苦悩を打ち破ることを
意味しております。
お釈迦様は、お悟りを得る為の手段として
「八正道」を掲げました。
- 「正見」…………正しい物の見方
- 「正思惟」………正しい思考
- 「正語」…………正しい言葉
- 「正業」…………正しい行動
- 「正命」…………正しい日常生活
- 「正精進」………正しい努力
- 「正念」…………正しい注意力
- 「正定」…………正しい精神統一
これを図にすると車輪のような形となります。
全てのものは、たえず変化しており人間の営みも人間が存在する限り悩みも尽きることはありませんが、仏様の教えも車輪を転ずるごとく止まることを知りません。
さらに輪は「和」に通じ、投げた小石が波紋を描き、小さな輪(和)から段々と大きな輪(和)に広がってゆくように円満和合を表しています。